
SONY ソニー CDP-333ESD CDプレーヤー
EF XQ50C 同軸ユニットUni-Q搭載
2024.8.1
外形寸法 幅430x高さ110x奥行340mm 重量 8.2kg
CDP-555ESDの設計ポリシーを継承して開発されたCDプレイヤー。
CD専用に新開発された第三世代LSIによるユニリニア・コンバーターシステムを搭載しています。
これは、D/Aコンバーター、デジタルフィルター、EFMディモジュレーターを一つのマスタークロックに完全同期させてデジタル信号処理を行うシステムで、クロック干渉によるビート発生を原理的に排除しています。
また、このシステムを構成するLSI群には集積度を高めて周辺部品点数を半減させた第三世代LSIを使用しており、デジタル系の精度や信頼性の向上とともに消費電力の低減に貢献しています。
D/A変換部にはリニアリティに優れたD/Aコンバーター用ICを左右チャンネル独立に搭載しています。
これによりチャンネル間の位相差を無くし、優れた音像定位を確保しています。
さらに、ここに採用された新開発ICはデジタルフィルターの信号処理速度に対応する高速タイプとなっており、微小信号レベル時のゼロクロス歪を低減するとともにコンバーター出力からジッター成分を厳密に排除しています。
これによりL/Rのスイッチング回路だけでなく、従来は不可欠であったサンプル&ホールド回路も不要となり、オーディオ回路を極めてシンプルな構成にしています。
パーツ類には音質を十分に吟味したものを使用しています。
高音質オペアンプや銅ヒートシンク及びビスの採用をはじめ、高音質コンデンサーの多用や金メッキ出力端子、極性表示付き無酸素銅電源コードを採用しています。
電源回路は9系統独立の安定化電源を採用しています。
デジタル系とアナログ系の分離だけでなく、デジタルフィルターとD/Aコンバーターの電源をそれぞれ専用化したほか、ディスプレイその他も3系統に分離しています。
これにより電源部を介して発生するサーボ電源の乱れによる電圧低下やデジタル信号の高調波成分などのアナログ回路への干渉を排除しています。
さらに電源トランスや整流回路のコンデンサーには必要量を大幅に上回る大容量かつ大型のものを使用しています。
光学系メカニズムの土台となるベースユニットにはブラック・セラデッドベースユニットを採用しています。
これは、内部損失の極めて大きいセラミックパウダー入の特殊樹脂とメタルを複合成型したもので、共振鋭度を大幅に下げると同時に剛性も高め、振動の発生を徹底して抑えています。また、ベースユニット全体をフローティング構造とすることで外部からの振動の伝達を遮断しています。
さらに、ディスクをスピンドルに固定するチャッキングアームも樹脂と金属の二重構造としたほか、ディスク回転時の面ブレを防ぐ空力学的な対策も施されています。
シャーシは外装シャーシと内部シャーシの二重構造となっており、高い強度と剛性を確保しています。
さらに、メカブロック部、デジタル、アナログ部、コントロール系を分離配置し、各部の干渉や共振を極力排除しています。
また、脚部には無反発ゴムと樹脂による特殊大型インシュレーターを採用しており、外部からの振動伝達を排除しています。
メカニズム部にはハイスピード・リニアモータートラッキングメカニズムを採用しています。
このメカニズムでは光学ブロックにリニアモーターを一体化しており、ディスク1曲目から最終曲の頭出しまでの選曲時間が1秒以下の高速アクセスを可能にしています。また、ギアなどの伝達機構が無いため信頼性や耐久性も大きく向上しています。
デジタル出力部にはラッチド・デジタル出力を採用しています。
出力直前に時間軸補正用のラッチを設け、より厳密にジッター成分除去しています。
また、アイソレーションパルストランスの使用に加え、デジタル出力時にはアナログ出力を、アナログ出力時にはデジタル出力をカットして相互干渉を防止しています。
CDP-333ESDの出力端子はサブコード情報も含めて出力する方式となっています。



