marantz マランツ PM-80 プリメインアンプ
2024.9.19
サイズ 幅454×高さ165×奥行380mm 重量 17.5kg
電源部には大型電源トランスに加え、18,000μFx2の特別仕様電解コンデンサーを採用しています。またスピーカー回路や電源コードに極太のOFC線を採用しています。
交流を直流に変換する際に発生する整流ノイズを抑えるためにノイズキラー回路を搭載しています。
数100kHzから1MHz付近の高周波ノイズを遮断し、濁りのない音質の確保を図っています。
さらに電源の一次側回路インピーダンスを下げることにより低域の力感を増やす事に成功しています。
また、配線の引き回しや入念な回路構成によって徹底的にノイズを排除しています。
パワー・ステージはリニアリティに富んだPc-100Wのパワー・トランジスタをパラレル・プッシュプルとした構成で、また三段ダーリントン接続として利得を高めています。
またパワー・トランジスタには銅のシールド板をマウントし、トランジスタからのラジエーションや振動を抑えて微少信号への影響を徹底的に排除しています。
パーツには厳選したものを使用しており、特に信号系にはシルクの繊維状蛋白質フィブロンとマニラ麻の混紗紙をセパレーターに使用した高音質電解コンデンサーを採用しています。
また、プリント基板には制振性に優れた紙ポリエステル基板を使用しています。
小出力時にはAクラス、大パワーの必要な時にはクラスABの使い分けができるA級/AB級切換えスイッチを装備しています。
信号電流への影響を避けるため、電圧切換え回路を電源ブロックの近くにレイアウトした回路構成を採用しています。
またバイアス切換えにはフォト・カプラーによるリモート・コントロールを使用して距離の最短化を図り、音質への影響を最小限に抑えています。
従来のダイレクト・スイッチをさらに発展させたソース・ダイレクト・スイッチを装備しています。
SONY ソニー ST-S333ESG
ESシリーズFM/AMチューナー
2024.9.19
外形寸法 幅470x高さ96x奥行372mm
サイドウッド取外し時:幅430mm
重量 7.0kg
シンセサイザーチューナーながら、チューニングダイヤルを搭載しています。
操作モードは、従来のアナログチューナーと同じ感覚のマニュアル、左右いずれかへ少し回すと自動的に電波を探し始め見つけると停止するオート、あらかじめプリセットメモリーしておいた局を呼び出すダイヤルプリセットスキャンの3モードを搭載しています。
さらに、ST-S333ESGでは、ダイヤルを左右いずれかへ少し回すだけでプリセットした局を順次約4秒間ずつ受信していくオートプリセットスキャンモードを搭載しています。
選局時など操作に必要な時を除いてディスプレイを消すことが出来ます。
Wave Optimizer Technologyとして、SST、WOIS、WODD、WODSDの4つの技術を搭載しています。
SST(Super Sound Tracing Circuit)はフロントエンドにおける歪を低減する役割を持っています。
WOIS(Wave Optimized IF System)はIF波形を最適化し高選択度と高音質を両立するためのシステムです。
WODD(Wave Optimized Direct Detector)は性能を徹底的に見直した検波段です。
WODSD(Wave Optimized Digital Stereo Decorder)は、優れたステレオ信号を実現するために開発された復調回路です。
回路コンストラクションにはラジアルパワーサプライを採用しており、基板の要位置に電源部(整流回路)を置き、それをぐるりと取り巻く形で各部をレイアウトしています。また、アースの基準点も電源部に取る構成となっています。
これにより、電源部と格段を近接させ電源インピーダンスを下げつつ、電源系のループを無くし、各部同士も最短距離で結ぶことに成功しています。
ダイレクトコンパレーターを採用しており、220MHzという高い周波数まで直接扱えるPLL ICを使用することで、比較周波数を日本のFM局のチャンネルプランと同じ100kHzまでアップさせています。
これにより19kHzのパイロット信号や38kHzのサブ信号と十分に離す事ができ、ノイズやビートの発生を大幅に減少させています。
アンテナ入力端子を2系統搭載しており、送信地点の異なる局にも対応しています。
高周波 アンプをバイパスできるRFダイレクトモードを搭載しており、強電界エリアでの歪発生を大幅に低減しています。
マランツ SD-60 3ヘッドカセットデッキ
2024.9.13
外形寸法 幅454x高さ151x奥行359mm 重量 10.4kg
基本性能の徹底追及をコンセプトに開発された3ヘッド カセットデッキ。
理想的な テープ走行を実現するために、走行系メカニズムを徹底的に追求してます。
新開発の精密ダイキャスト一体構造ヘッドベースを採用しており、キャプスタン&ピンチローラーヘッドブロック、カセットガイドピンなど、走行性能を左右するパーツを一体化しています。
慣性質量の大きい精密大型フライホイールとの相乗効果によって、走行性能を飛躍的に向上させています。
また、2つのキャプスタンとピンチローラーで構成されたクローズド・ループ・デュアル・キャプスタン方式により、安定したテープのヘッドタッチを実現しており、変調ノイズやレベル変動を大幅に改善しています。
モーターの負荷変動を軽減し、回転ムラをなくすツインベルト・ドライブ方式によって安定したテープテンションとヘッドタッチを獲得しています。
さらに、カセットハーフの振動を点ではなく面で押さえる独自のカセットハーフ・スタビライザーを採用し、カセットハーフの微振動や変調歪を軽減しています。
徹底したローノイズ化をはかり、よりピュアな高音質を再現するために、録音アンプ用に開発された専用デバイスを採用しています。
録音ヘッドの誘導性インピーダンスの影響を受けずに、必要とする録音電流が供給できる定電流ドライブ方式を実現しており、録音ヘッドと テープ特性を補正してフラットな周波数特性を獲得しています。
また、再生イコライザー アンプには、マランツの高級アンプで培われたフォノアンプ回路のノウハウをベースに、ローノイズFETによって構成された差動部を搭載しており、S/N比を改善しています。
録音・再生コンビネーションヘッドのコア材には、磁気特性に優れた高硬度パーマロイを採用しています。
ヘッドのコイル巻線には、信号ロスを大幅に抑えたPC OCC(単結晶状高純度無酸素銅)を使用し、録音・再生にそれぞれ最適なギャップ設定を行っています。
高域信号の量に合わせてバイアスレベルをコントロールするドルビーHX PROを搭載してます。
オートテープ・セレクター、RECキャリブレーション、カセット・インジケーター、アンチレック・インジケーターなどの機能を搭載しています。
3系統の入力端子を搭載しており、ダイレクト録音が可能です。
フィックス・バリアブルの2系統の出力端子を搭載しています。
DENON デノン POA-3000RG パワーアンプ
2024.9.12
外形寸法 幅495x高さ200x奥行490mm(つまみ類、脚含む) 重量 35.5kg
また、ドライバー段はMOS FET(Pc30W)とMOS Power FET(Pc100W)でインバーテッドダーリントン接続構成とし、終段を余裕を持ってドライブしています。
MOS Power FETによるインバーテッドダーリントンドライバー段は従来に比較して10倍のバイアス電流を流す事ができ、ドライバー段の純A級動作領域を10倍に拡大し、小中出力時のクオリティを向上させ、小出力時の音質劣化を排除しています。
電源部には大型トロイダルトランスと大容量音響用電源コンデンサーを採用しており、パワー段及びプリドライバー段に独立して電源を供給するとともに左右チャンネルを完全に独立させたモノラルレイアウト構成としています。
これにより電源部はパワー段、プリドライバー段を通して完全なモノラル・コンストラクションとなり、電源部における左右干渉を解消しています。
また、主信号系と電源部は大型ヒートシンクを介して完全に分離するとともに、左右回路はシンメトリー構造とすることで特性差を排除しています。
シャーシ構造には厚板材を用いた5点支持高剛性シャーシを採用しており、焼結金属ベースの大型重量級フットで堅固にキャビネットを支えています。
プリント基板には強度・電気的性能に優れたエポキシ系ガラス複合基板を採用しています。
また、音響用抵抗やコンデンサーなどの高音質パーツを採用してます。
POA-3000RGはスイッチ切換によってモノラル パワーアンプとしても使用できます。
モノラル動作時は左右2チャンネルの アンプを正負極性アンプとしてドライブすることによってハイパワーを実現してます。
また、モノラル動作時のバランス入力はダイレクトバランス入力方式を採用しています。
入力端子はRCAピンジャックとキャノンコネクターの2系統を搭載しており、アンバランス・バランス入力の両方に対応しています。
モノラルアンバランス入力時のバランス変換回路にはデノン独自に開発されたInverted Σ Balance回路を搭載しています。
この回路はバランス伝送方式の良さを引き出すため、増幅素子全てを高性能・高品質パーツ使用のディスクリート構成とし、電源電圧の高電圧化を図るとともに低歪率・高SN比を実現しています。
出力端子にはバイワイヤリング接続に対応した並列2系統大型スピーカー端子を採用しています。
ピーク出力レベル表示のアナログメーターを搭載しています。
このメーターには照明や動作をON/OFFできるメータースイッチを装備しています。
低インピーダンススピーカーを安定にドライブできる新開発プロテクター回路を搭載しています。
ステレオ・モノラルが独立した前面操作入力レベルコントロールを搭載しています。
ブライヤーを用いた入力レベルコントロールノブや多層コーティングによるリアルウッド鏡面仕上げキャビネットを採用しています。
また、フロントには20mm厚ガラスウインドウを採用しています。
SONY ソニー TC-K555ESX
ESシリーズ3ヘッドカセットデッキ
2024.9.12
外形寸法 幅430×高さ125×奥行350 重量 約8.9kg
不要振動の排除やシンプル&ストレート伝送など、音質向上の可能性を根元から見直して開発されたカセットデッキ。
メカデッキ及び電源部を中央に配置した、ミッドシップドライブシステムを採用することで、4個の脚部に均等な重量がかかる理想的なウエイトバランスを実現しています。
オーデイオ回路は、録音アンプと再生アンプを独立した基板にまとめ、十分な距離をもたせて上下2段に配置し、両アンプ間の干渉を排除しています。
さらに全段L/RツインモノDCアンプ構成とすることでチャンネル間の干渉を排除しています。
ヘッドにはコイル巻線にLC-OFCを使用したLC-OFC巻線レーザーアモルファスヘッドを採用しています。
また、独立懸架3ヘッド方式により、録音/再生用それぞれのヘッドに正確なアジマス精度が得られ、さらに均一のヘッドタッチも実現しています。
SONY TC-K333ESX ESシリーズ3ヘッドカセットデッキ
2024.9.7
外形寸法 幅430x高さ125x奥行350mm 重量 8.2kg
TC-K555ESXの設計思想を継承したESシリーズの カセットデッキ。
理想的なウェイトバランスと剛体構造を追及するため、ミッドシップドライブ・システムを採用しています。
ミッドシップドライブ・システムでは、デッキの総重量に占める割合の大きいメカデッキと電源部をシャーシ中央に配置し、操作コントロール系と オーディオ回路を左右両サイドに分離した構成となっています。
これにより、4個の脚部にほぼ均等な重量がかかるウェイトバランスを実現しています。
さらに、シャーシ内部をメカデッキと電源部を取り付けたU字型インナーシャーシでほぼ3等分し、トータルな剛性を向上する
とともに各ブロック間の相互干渉や共振を抑えています。
ヘッドには、コア材にアモルファス磁性合金を採用し、ヘッド巻線にLC-OFCを採用したLC-OFC巻線レーザーアモルファスヘッドを採用しています。
さらに、独立懸架3ヘッド方式を採用しており、録音、再生用それぞれのヘッドに正確なアジマス精度が得られるとともに均一なヘッドタッチを実現しています。
ヘッドを中心に配した2組のキャプスタンとピンチローラーでテープを挟み込むクローズドループ・デュアルキャプスタン方式を採用しています。
これにより、ワウ・フラッター特性の向上やモジュレーションノイズの低減、ヘッドタッチの安定化などのメリットを得ています。
また、キャプスタン駆動用モーターには3相リニアトルクBSLモーターによるダイレクトドライブを採用しており、さらにクォーツロック・サーボにより、優れた走行特性を実現しています。
新開発ICによるドルビーNR B-Cタイプを搭載しています。
ピークホールドとリアルタイムのピーク値を同時に表示するワイドレンジ・ピークプログラムメーターを搭載しています。
TypeI/II/IVのオートテープセレクターを搭載しています。
カセットローディング時のテープたるみ防止機能を搭載しています。
A&D アカイ&ダイアトーン GX-R3500 カセットデッキ
2024.9.7
外形寸法 幅425x高さ137x奥行353mm 重量 5.5kg
リバースデッキの高音質化を追求したクイックリバースデッキ。
メカニズムにはBSP(Bi-directional Symmetrical Precision)メカニズムを採用しています。
BSPメカニズムでは テープトランスポートをほぼ左右対称とすることで往復テープ走行特性の均一化を図っており、フォワードとリバース方向の走行差による音質の違いを低減しています。
クイックリバース時に発生する音のブランクを低減するため、テープの磁性帯部分とリーダーテープの継ぎ目を赤外線センサーで検出して反転する方式を採用しており殆ど音切れの無い再生を実現しています。
録再ヘッドにはツインフィールド・スーパーGXヘッドを採用しています。
GXはGlass(グラス)&X’tal(クリスタル)の頭文字をとったもので、コアに硬度が高く磁気特性に優れたフェライトを使用し、その周囲であるヘッドギャップにフェライトと同じ硬度のガラスを充填した構造となっています。
これにより優れた耐摩耗性と高周波特性を実現しており、アモルファスと比較してもヘッド寿命や高周波特性の面で優れたものとなっています。
また、ツインフィールド・スーパーGXヘッドではヘッドハウジングに録音・再生ギャップを独立して設けることで3ヘッドと同等の性能を得ています。さらに、ヘッド巻線にLC-OFCを採用することで音質劣化を低減しています。
カセットハーフ部にはI・V・O(インプルーブド・バイブレーション・オフ)カセットスタビライザーを搭載しています。
このスタビライザーはソルボセインを使用しており、カセットハーフの鳴きによる中低域の音の汚れを大きく低減しています。また、様々なカセットハーフに対応するため従来型をさらに改良しており、表面を凸状に加工することで密着性を向上させています。
バイアスアジャスト機構を搭載しており、 テープに合わせてバイアス量を調整できます。
アンプ部にはハイチューンDCアンプ構成を採用しています。
ドルビーHX-PROを搭載しています。
また、ノイズリダクションシステムとしてドルビーB/C NRを搭載しています。
オートテープセレクターを搭載しています。
DENON デノン POA-3000 パワーアンプ
2024.9.6
外形寸法(ツマミ、脚含む) 幅495x高さ188x奥行459mm 重量 34kg
A級動作を徹底的に究明して誕生した DENON class Aを搭載したステレオ パワーアンプ。
DENON独自のリアルバイアスサーキットによるDENON class Aを搭載しており、
A級アンプそのままの動作でありながら、高出力化を実現しています。
出力トランジスタには特に高域特性のすぐれた新開発の高速パワートランジスタ(fT:100MHz、Pc:150W)を採用しています。
このトランジスタは、高出力時にもhFEのリニアリティが良く、100Hzでも低歪で定格出力を維持できる良好な特性を持っています。
この高速パワートランジスタを片チャンネルあたり5並列のプッシュプル接続にし、飛躍的にリニアリティの向上を図ると共に、広帯域にわたっての低歪率特性を獲得しています。
A級アンプの欠点であった効率の低さと発熱・大型化の問題を解決するためリアルバイアスサーキットを採用しています。
この回路では、信号波形が変形することなくトランジスタの増幅特性の直線領域を使用してリニアにA級増幅するため、トランジスタに流れる信号電流のピーク値に等しい直流バイアス電流を流すように制御しています。
これにより微小信号から大信号まで、信号波形の大きさに応じて常に安定した適切な直流バイアス電流を供給することができ、消費電力の無駄が省け、発熱も少なくなっています。
電源部は、 出力段とその他を分けた別電源トランス方式としています。
出力段用の電源は、左右別巻きの大型トロイダルトランスと、高域まで低インピーダンス化を図った10万μFの大容量コンデンサーで構成しています。
このトランスは200W+200W B級アンプ電源トランスの約2倍のキャパシティ(1000VA)を持ち、これを非磁性の2mm厚のアルミ・シャーシでフロートすることで磁気歪を防いでいます。
また、初段からドライブ段にかけては、EI型電源トランスを別に設けて出力段の激しい負荷変動の影響を避け、定電圧安定回路を備えて電源部の安定化と低インピーダンス化を図っています。
電源スイッチのON-OFF動作時に発生するポップノイズを防止するミューティング回路を兼ねた高速プロテクション回路により、スピーカーとトランジスタを保護しています。
異常時には前面ガラス内のプロテクション表示のLEDが点滅します。
アンプの内部は左右対称形のレイアウトとし、電源部は位置的・電気的にも初段回路から最大限遠ざけるなど、特性を優先したコンストラクションとなっています。
また、フロントパネルのメーター部には厚板ガラスの重ね効果・ミラー効果を利用し、電源ON時にまず5~6秒間DENONマークを表示し、そのあと大型ピークメーターを照明する構造となっています。
Accuphase アキュフェーズ
A-45 純A級 ステレオパワーアンプ
2024.9.6
最大外形寸法 幅465x高さ211x奥行464mm 重量 30.9kg
アンプ全体の構成には最新のインスツルメンテーションアンプ(Instrumentation Amplifier)方式を採用しています。
この方式では入力端子からパワーアンプ段までの信号経路をフルバランス伝送化しており、CMRR(Common Mode Rejection Ratio:同相信号除去比)や歪率などの諸特性に優れているだけでなく、外部雑音などの周囲の環境の変化にも強くパワーアンプとしての安定度や信頼性が向上しています。
増幅部にはMCS+回路やカレントフィードバック増幅回路を搭載しており、電気的性能のさらなる向上を図っています。
MCS(Multiple Circuit Summing-up)は同一回路を並列接続することで諸特性を向上させる回路方式となっています。
MCS+回路はこの回路をさらに進化させたもので、並列動作させる部分を電流-電圧変換部のA級ドライブ段まで拡張する事でさらなる低雑音化を実現しています。
カレントフィードバック増幅回路は、出力信号を電流の形で帰還する方式で、帰還入力部分のインピーダンスが極めて低いため位相回転が発生しにくく少量のNFBで諸特性を大幅に改善できています。
出力素子には音質・信頼性に定評のあるパワーMOS-FETを採用しており、チャンネル当たり6パラレル・プッシュプル駆動としています。MOS-FETは熱に対する動作が温度上昇に対して負特性のため、熱的に安定した動作を得る事が可能です。
これを純A級方式として音楽の持つ魅力を引き出しています。
電源部には最大600VAの大型高効率トロイダル型トランスを採用しており、平滑コンデンサには47,000μFx2の大容量コンデンサを使用しています。
4段階のゲインコントロールを搭載しています。
この機能はインスツルメンテーション・アンプ方式の初段増幅部で利得を切替えて行っており、残留ノイズも減少します。
完全バランス入力回路を採用しており、外来誘導雑音を受けにくい構成となっています。
プリントボード銅箔面や信号経路の主要部品類を金プレート化しています。
アナログ式大型パワーメーターを搭載しています。
メーターOFF機能や感度切替も可能となっています。
スピーカー端子にはYラグやバナナプラグが使用可能な大型端子を採用しています。
A-45はブリッジ接続に対応しておりハイパワーモノラルパワーアンプとしても使用が可能です。
モード切替スイッチでデュアルモノ/ステレオ/ブリッジ接続の切替えを行います。
NEC A-10typeⅢ インテグレーテッドアンプ
2024.9.5
サイズ 幅430×高さ165×奥行485mm 重量 25kg
A-10TypeIIをベースに、さらに強固な剛構造化するとともにリザーブ電源方式などにも改良が施されたプリメインアンプ。
構造には独自のメカニカル・グラウンド・コンストラクションを採用しています。
これは、1つ1つの部品の振動を徹底的に押える素材と構造として、その上でコンピューターシミュレーションによって振動モードの異なる1つ1つの部品の振動を全体構造の中でキャンセルしあうようにしたもので、この単純化された振動を巨大な脚に落として大地に繋いで抑え込んでいます。
A-10TypeⅢではさらに強化・リファインがされており、セット自体の機会的基準点を本体の脚として、全ての機械的振動を脚で受け止める構造とし、底板の4ヶ所に配置されたインシュレーターには直径50mm、高さ22mmの焼結合金脚を採用しています。
また、構造部品および電源トランスを確実に脚に接続するために、厚さ3.2mm鉄板を底板に採用しています。
この剛構造により、本体と大地をしっかり接地させることにより接地面の素材や構造とアンプの相対関係に基づく音の濁りや曇りを排除しています。
“増幅度を持った一本の針金”というアンプの理想像に迫るため、Simple & Straight思想を採用しており、必要に応じて付属回路などの全てをジャンプしてしまう1接点直結で純粋なクオリティを実現しています。
A-10TypeⅢでは新たにPhono系のクオリティ向上を再吟味しており、EQアンプのDCサーボ化を計るとともに、Phonoアンプとパワーアンプを高信頼リレーの使用で1接点直結としてしまうPhono Direct Positionを搭載しています。
また、極太スピーカーコードを確実に接続できるようにするため、大型万力タイプのネジターミナルを採用してます。
また、これによりスピーカーターミナル部を支えるリアパネルを非磁性体素材にすることが可能となり、スピーカー出力電流のループから磁性体を追放することで、電気的外乱から解放されています。
電源部には巨大リザーブ電源方式を採用しています。
コンデンサの放電時にも大出力を維持するため、コンデンサインプット型整流回路の充電電流の流れない時間を補うもう一つの電源を用意して、その出力の位相を90゜遅らせる事でメイン電源のリップルの谷を埋めて等価的にバッテリー的な
電源としています。
さらにA-10TypeⅢでは、電源トランスの電流容量、平滑コンデンサの容量などが従来より約20%増強されており、電源インピーダンスも一段と低下しており、より優れた電源となっています。
全増幅段にプッシュプル型増幅回路を採用するとともに、最終増幅段にはNECの半導体技術を生かしたスーパーリニアリティの2SA-1227と2SC-2987をパラレルプッシュプル構成で使用しています。
出力電流回路に直列に入るエミッター抵抗の実質的な半減を、出力トランジスタをパラレル使用することで安定度を損なわずに回避しています。